卵巣は子宮の両側にある親指大の楕円形の臓器で、卵子が成熟し放出されるとともに、女性ホルモンが分泌されるところです。
卵巣がんは欧米で多くみられ、日本では少なかったのですが、近年は日本でも増加傾向にあります。
原因としては、食生活の欧米化のほかに女性ホルモンのエストロゲンがあげられます。日本人の発育の向上とともに、初潮が早くなり閉経が遅くなる、つまりエストロゲンにさらされる期間が長くなっていることが、卵巣がんの増加と関係があるとされています。
目立った初期症状のない卵巣がんは、進行してから発見されることが多いため、治療法は切除が中心となります。取りきれなかった部分には化学療法などが実施されますが、他のがんと比べて化学療法がよく効き、手術の前後に行われることも多くあります。
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