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白癬菌が原因の皮膚感染症

●さまざまな呼び名と、その症状

予防の仕方/異常に気づいたら





みずむし・たむし
さまざまな呼び名と、その症状<

白癬は、からだの部分によっていろいろな名前で呼ばれています。図解頭部……しらくも
体部……たむし(ぜにたむし)
陰部……いんきんたむし
足……みずむし
爪……爪みずむし

原因は同じ白癬菌ですが、感染した部分によって症状は異なります。

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しらくも

男子児童に多く見られるものです。髪の毛が生えている頭皮に白っぽい10円玉程度のカサカサが生じます。強いかゆみや痛みはありませんが、爪でかくとたくさんのフケが落ち、毛が抜けやすくなります。

たむし
最初は赤い小さなブツブツですが、時間の経過とともに赤く輪状に拡大していきます。その丸い形から「ぜにたむし」と呼ばれることもあります。中心部は正常で、輪の縁に沿ったカサカサの皮疹が特徴です。強いかゆみはありません。
いんきんたむし

陰部が汗などで蒸れやすい夏期を中心に、男性に多い病気です。太もものつけ根やおしりなどに、縁がピンク色でうろこ状の皮疹ができます。強いかゆみが特徴で、体が温まると強くなります。

みずむし

菌は高温多湿の場所で繁殖するため、多くは足の指の間にできます。感染すると、皮膚がうろこ状になったり、小さな水疱ができたりします。「みずむし=かゆい」というイメージがありますが、かゆみをともなわない場合もあります。
みずむしには、大きく分けて次の3種類があります。
・趾間型……足指の間の皮膚がむけたり、皮がふやけてジメジメするタイプ。多くはかゆみをともないます。
・小水疱型……足の裏や側面に小さな水疱ができるタイプ。強いかゆみをともないます。
・角化型……足の裏やふちの角質がぶ厚くなり、皮がむけたりひび割れたりするタイプ。かゆみはなく、外見もみずむしには見えません。

爪みずむし

爪白癬という名前が一般的になっています。菌が爪の下に入って感染すると、爪が濁って光沢を失うのが特徴です。また、もろくなって欠けたり、薄くはがれたり、形がデコボコになります。手より足の爪が感染しやすい傾向があります。

 

 
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