健康交差点No.2 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
ストレスのない一日を
織作峰子(写真家)

 写真家という職業は、感性もさることながら、それを上回る体力が必要な仕事である。幸い、学生時代陸上部で鍛えていたため、30代前半までは何とかなったものの、後半に入ったころ、20キロ近い機材をいつも通り、無意識に持ち上げた瞬間、ぎっくり腰になってしまった。つまり、まだ、残っていると思っていた体力という貯金が、すっかりなくなってしまっていたということだった。

イラスト その日以来、私は、体力をつけるということを目的に毎晩ジムへ通うことにした。そろそろ7年目になるが、時間のない日は、サウナに入るだけ。という時もあるが、1日のストレスを次の日に持ち越さない最良の方法と思っている。体内の塩分が流出し過ぎて低血圧にならないように注意を必要とする時もあるが、身も心も壮快になり、深い眠りに入れることも魅力だ。あとは、体を冷やさないように気を付けていることくらいだろうか。

 年齢とともに、健康の大切さを、ひしひしと感じる今日このごろである。

診察室から 高齢者の自己負担が変わります。
 10月1日から、70歳以上の高齢者が、医療機関の窓口で支払う医療費の自己負担額が変わります。医療機関に行くと、“毎回”かかった医療費の1割を支払わなければなりません。

 高齢者にとっては大変な負担増ですが、一定以上に収入があると、負担額はさらに高くなります。例えば、高齢者夫婦の場合、年金などの収入が2人合わせて年間637万円以上あると、自己負担は2割となります。

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