私は「生涯現役」をモットーとして、いつも10キロはあるカメラバッグをかつぎ、世界中の子どもやファミリーを撮り歩いている。写真を撮るには、好奇心と感性と行動力を必要とする。いいかえれば、頭も体もフルに働かさねばならない。結果として、適度に脳を刺激し、体を動かすことになる。自分の好きな仕事に取り組んでいるのだからストレスもなく、一番幸せな時間帯である。病気になる暇もない。その忙しさが健康につながっているのではないか。
しかし、決して無茶はしない。体調に心配があるときは、すぐに診察を受けている。私の訪れる国々は途上国が多いこともあり、病気、体調には細心の注意を払っている。
そんなわけで、私は特別な健康法をもっているわけではない。子どものころは病弱であった私が、写真を始めてからは大病もせず、仕事を続けていられることを幸せに思っている。
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