健康交差点No.8 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
おふくろへの感謝状(その2)
KONISHIKI(タレント・元大関)

イラスト おふくろは、僕にとって一番大事な存在だ。そのおふくろが、今年の夏(8月5日)に73歳で亡くなった。

 僕が、おふくろの大反対を押し切って相撲界入りを決めたのは、親に楽をさせてあげたい一心からだった。でも、ケガが多く、ずいぶん心配をかけてしまった。相撲に勝ってもあまりニコニコしなかったおふくろも、引退を報告したときはホッとした表情をしていた。もっともっと親孝行をしたかったと思う。

 おふくろは、若いときの苦労がたたって、10年ほど前から心臓病と糖尿病をわずらい、そのうえ、人工透析も受けていた。死期を悟ったおふくろは、死の2カ月前から、周りの人とお別れをし、葬式の準備までしていた。肝っ玉かあさんらしい最期を誇りに思っている。

 おふくろは、僕の目の前から姿を消してしまった。けれども、いつも、どこかで見守ってくれている気がする。生きているときよりも、おふくろを身近に感じるのは僕だけだろうか。(談)

診察室から 納得して医療を受けるために
 もし、心臓の専門医から、「あなたは手術の必要があります」といわれたら、あなたはどうしますか?専門医の説明をよく聞いて、疑問な点を質して、納得してから手術を受けることが大切です。その時に、かかりつけ医の意見を聞くことも重要です。さらに十分に納得するために、「セカンドオピニオン」として、別の専門医の意見を聞く方法もあります。いずれにしても、自分の病気や治療法について、十分に納得して医療を受けるようにしましょう。
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