健康交差点No.7 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
おふくろへの感謝状(その1)
KONISHIKI(タレント・元大関)

イラスト 若いころのおふくろは、苦労の連続だった。サモアからハワイに移住してきたおふくろは、英語も十分に話せず、そのうえ、文字どおりの“貧乏人の子だくさん(男5人、女5人)”。トイレもシャワーもない、雨もりのする小さなオンボロ家の一室で、家族が折り重なるように寝起きしていた。食事はもちろん、買物や映画も民族大移動のように、家族全員がゾロゾロと一緒だった。父親が仕事で留守がちだったので、いつも、おふくろを中心に、家族がひとつになって行動していた。おかげで家族の絆は強くなり、今でも、それは変わらない。

 貧しい生活のなか、おふくろは子どもたちのために骨身をおしまず働いてくれた。朝早くから夜遅くまで働きづめで、今考えても、よく体をこわさなかったと思う。短気で厳しいけれど、陽気で太っ腹な肝っ玉かあさん、そんなおふくろの働く姿は、まるで神様のように見えた。やがて、「いつか楽にしてあげたい」という夢をもつようになった。(談)

診察室から かかりつけ医をもちましょう
 風邪や腹痛などの比較的軽い病気でも、大病院にかかる人が大勢います。おそらく、「もし重い病気だったら大変」という不安があるからでしょう。

 でも、それでは大病院の専門の医師が果たすべき役割が麻痺してしまいます。

 専門の医師にかかるか、入院する必要のある重い病気であるかどうかの判断は、かかりつけ医に相談するのが一番です。

 普段から何でも気軽に相談のできる、かかりつけ医をぜひもちましょう。

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