健康交差点No.15 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
煙たい存在
見城美枝子(エッセイスト)

イラスト 「見城さんでしょ。すぐ分かりましたよ」

 夜、タクシーに乗って行き先を告げた途端、よくこういわれる。声で分かる、というのだ。ラジオで毎日3時間の生ワイド番組を担当していたのは、今から30年以上も前のこと。私の声があのころとまったく変わっていない理由、それは生まれてこの方たばこを1本も吸ったことがないからだろう。たばこは女性の声をダミ声にする。こういうことを分かっていてみんな吸っているのだろうか。

 「たばこは女の吸うものではない」そう祖母がよくいっていたが、吸わなければ効果は着実。現在83歳の母も声が若い。肌もシミがなくきれい。ご飯もおいしくて、そのおいしさを毎食味わうため食べすぎないよう腹八分を心がけるから太りすぎもない。

 たばこの煙のない生活は気持ちがよい。禁煙プロジェクトで副流煙の害を私は訴えているが、それでだろうか、ひとすじの煙も出さないのに、たばこ好きの人から私は煙たがられている。

診察室から 医師の意見書とは
 介護保険でサービスを受けるためには、「要介護認定」を受けなければなりません。認定の際に必要になるのが、主治医意見書です。

 主治医意見書は、その方の身体・精神的状況をよく知っている医師が書く場合とそうでない場合では、内容が違ってくるはずです。そういう意味でも、「かかりつけ医」を持つことが大事なのです。

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