活発だったが、どこか自分に自信がない少女時代だった。中学の時に体育祭の800メートル競走で1位になり、それで自信が持てて、陸上を頑張るようになった。高校・大学時代は怪我が多く、大した記録が残せなかったが、結果の良し悪しは別にして、とにかく頑張ることが好きだった。大学四年の時、もう一度走りたいとの思いで、教員志望を変更して、会社に入社した。オリンピックに初出場できたのはその4年後だった。
オリンピックに二度出場した後、ボランティア活動に飛び込んだが、悲惨な状況のなかでも笑顔や生き生きとした姿を見せるカンボジアの子どもたちの「生きる力」に心を打たれた。若い世代の人々には、自分の生き方に徹底的にこだわって、自分の可能性を最大限に伸ばしてほしいと思う。ボランティアもそうだが、自分の生き方から目を逸らして、他人の生き方に思いを入れることはできないからだ。まず挑戦することが大切だと思う。
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