今年度2カ所目となる「日本医師会テレビ健康講座─ふれあい健康ネットワーク」の収録が10月17日、岩手県医師会並びにテレビ岩手の協力の下、テレビ局内のスタジオで行われた。
番組は、「災害時の医師会活動と災害救急医療」をテーマに、東日本大震災後、陸前高田市の地域医療を支え、来年3月で閉所が決まった「高田診療所」のこれまでの活動を振り返るとともに、全国に先駆けて始まった岩手医科大学の災害医学講座による災害時の医療支援と災害救急医療の人材育成の新たな取り組み、更に今後の災害に備えての対応などを紹介。災害時の自助、共助、公助のために、子どもから専門家までを対象とした幅広い教育の重要性を訴える内容となった。
前半は、高田診療所の4年間の活動について、県内内陸部の郡市医師会から被災地への「肋骨対応システム」による支援をリポートし、後半は、岩手医大医学部災害医学講座について、開設までの経緯や目的、「災害時地域医療支援教育センター」での講義や訓練の様子、県内の小学校での災害を学ぶ「出前授業」などをリポートし、VTRで出演した眞瀬智彦同講座教授が、「今後も人材育成及び関係機関との連携体制づくりに取り組んでいきたい」と述べた。
また、番組に出演した石川育成岩手県医師会長は、JMAT岩手が支えてきた高田診療所の果たしてきた役割を高く評価するとともに、今後も県医師会として沿岸部が必要とする支援を続けていきたいとした。
同じく出演した、石川広己常任理事は、日医が、東日本大震災時のJMAT活動の評価により、昨年8月、国から、災害対策基本法上の指定公共機関の指定を受けたことを紹介し、「今後も災害に備える準備を進めていきたい」と述べた。
なお、番組は11月1日(日)午後4時25分からテレビ岩手で30分番組として放映された。