第13回健康・医療戦略推進専門調査会が昨年12月15日に都内で開催され、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に対し、その功績を称えることを目的として、「日本医療研究開発大賞(仮称)」を創設することなどを盛り込んだ「医療分野研究開発推進計画の改定案」を了承。この決定を受けて、政府は、賞の創設に向けた準備を進めることになった。
本賞については、横倉義武会長が11月9日、総理官邸を訪問した際に、直接、安倍晋三内閣総理大臣にその創設を求めていたものであり、安倍総理からは、「その方向で検討させて頂く」との考えが示されていた(別記事参照)。
今回の賞の創設は、この安倍総理の意向を受けて行われたものであり、受賞者の選定方法などの詳細は、今後、検討されることになっている。
本賞の創設について、横倉会長は、「大変喜ばしく思っている。日本は世界に先駆けて超高齢社会を迎えており、今後は、医療分野の研究開発を戦略的に推進することや、世界最高水準の医療を実現していくことが重要な課題となっている。そういった意味においても、本賞創設の意義は大きく、本賞が少しでも基礎研究に取り組む研究者の励みになることを期待している」と述べた。