秋篠宮文仁親王妃紀子殿下
秋篠宮文仁親王妃紀子殿下
横倉義武会長は昨年12月13、14の両日、バンコク(タイ)で開催された第11回母子手帳国際会議に、主催者である国際母子手帳委員会中村安秀委員長より、日医会長、世界医師会(WMA)前会長として招待され、道永麻里常任理事、澤倫太郎日医総研研究部長と共に出席した。
本会議は、秋篠宮文仁親王妃紀子殿下のご臨席の下、「持続可能な開発目標(SDGs)を目指す人生最初の1000日間の奇跡:家庭にある道具としての母子手帳」をテーマとして開催され、日本人約70名を含む29の国と地域から447名が参加した。
開会式では、タイのタワット・スントラジャーン保健副大臣、秋篠宮文仁親王妃紀子殿下、横倉会長、戸田隆夫JICA上級審議役がそれぞれあいさつを行った。
横倉会長は、日医が提案した「母子健康手帳の開発と普及に関するWMA声明」が平成30年10月のWMAレイキャビク総会で採択されたことを説明。同年9月13日にWHOが母子手帳を始めとした「母子の健康に関わる家庭用記録」を世界の全ての国で活用していくことを推奨する「母子の健康に関わる家庭用記録に関するガイドライン」を公開したタイミングで、本声明が採択されたことは、非常にタイムリーで意義のあることと受け止められているとした。
また、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進を目指し、平成31年6月の大阪におけるG20開催に合わせ、「Health Professional Meeting (H20)2019」を開催することを紹介した。
開会式に続き、パンピモル・ウィプラコーン保健局長、中村委員長による基調講演が行われた。
「母子健康手帳のためのUHC」のセッションでは、道永常任理事が「WMAによる母子健康手帳の普及と促進」と題して講演を行った。その中では、各国医師会から寄せられたコメントを紹介した上で、同WMA声明の内容の詳細を説明した。
その他、アフガニスタン、バングラデシュ、カナダ、ケニア、モンゴル、ミャンマー、オランダ、ガーナなど、各国における母子健康手帳の取り組みに関する講演が行われた。
なお、本会議の成果物として、「バンコク宣言」が採択された。