2019年イギリス医師会(BMA)年次総会が、6月23日から27日を会期として北アイルランドのベルファストで開催され、横倉義武会長への招待に応じ、道永麻里常任理事が日医役員、世界医師会理事会副議長として出席した。
24日には、海外賓客の夕食会が行われ、日医の他、世界医師会(WMA)からエイデルマン会長(イスラエル医師会前会長)、モントゴメリー理事会議長(ドイツ医師会前会長)、アイルランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、オランダ、ガーナ、スリランカ、中国、マレーシア、マルタ、ナイジェリア、トリニダード・トバコ各医師会からの参加があった。
25日の総会式典では、新会長にインペリアル・カレッジ・ロンドン医の倫理の名誉教授であるラアナン・ギロン教授が就任した。
ギロン教授は、BMAに50年以上加入し、医の倫理委員会、Journal of Medical Ethicsの編集、国際委員会、欧州常設委員会BMA代表を務めてきた。
同教授は就任あいさつで、WMAの医の倫理に関する「ジュネーブ宣言改訂」(2017年10月)に触れ、時代に即した改訂と評価するとともに"fairness"(公平性)という言葉を加えたいとの意向を示した。更に、現在WMAで改訂作業中の「医の倫理国際綱領」にも言及するなど、WMAに対する関心を示したことが特徴的であった。
式典では海外賓客が個々に紹介され、日医代表として道永常任理事が壇上で新会長にあいさつをした。