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令和元年(2019年)10月5日(土) / 日医ニュース

ハーバード大学マラリア対策オンライン学習コース"Malaria X"を開発

ハーバード大学マラリア対策オンライン学習コースワース教授(中央)、ライシュ教授(右)と

ハーバード大学マラリア対策オンライン学習コースワース教授(中央)、ライシュ教授(右)と

 TICAD7のマラリア対策セッションで報告をするために来日したハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院のダイアン・ワース教授が8月29日、マイケル・ライシュTaro Takemi研究教授と共に横倉会長を表敬訪問した。
 ワース教授は、WHOのマラリア対策諮問委員会の議長を務め、この分野で多数の指導的地位を担っている。また、同大学院マラリア撲滅イニシアチブのディレクターとして、集団生物学、薬物及び殺虫剤耐性のメカニズム、抗原性の分野でマラリア原虫の進化の過程についての新しい洞察を提供し、分子生物学、遺伝学、ゲノミクス、集団遺伝学、化学、細胞学の専門家を集めたユニークなマラリア研究とトレーニング・ネットワークを構築した。
 同大学院のオンライン学習コース"Malaria X"では、マラリアの根絶、科学的及び技術的基盤と、制御、撲滅、根絶の取り組みの展開の歴史的、政治的、社会的、経済的背景を探求し、実データの分析及び問題解決における効果的使用ガイドが提供され、分析的アプローチでは、エビデンスに基づいた介入戦略の開発・実施及び地域におけるマラリア撲滅の活動にいかに貢献するかに焦点を当てている。
 同学習コースは自身のペースでアクセスして学べ、グローバルヘルス及びマラリアプログラムで働くために必要な技術的専門知識とリーダーシップスキルを習得することができる。
 学習のポイントは、マラリア原虫・蚊ベクター及びヒト宿主の生物学、複雑な生態系におけるマラリア撲滅の課題、マラリアの制御と撲滅のための科学的及び技術的アプローチ、マラリア対策、保健システムによるマラリアの効果的監視等となっている。同コースの受講料は無料で、現在世界各国から1万人を超える受講者を擁する。
 横倉会長は、「日本でも今後マラリアの脅威に備える必要がある」として、同学習コースを日医会員に紹介したいとするととともに、ワース教授、ライシュ教授に協力を求めた。
 Malaria Xのサイトは左記URLからアクセスできる。
 URLhttps://online-learning.harvard.edu/course/malariax-defeating-malaria-genes-globe

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