釜萢敏常任理事は、新執行部においても引き続き、感染症危機管理対策を担当するとした上で、東京都を中心に全国で増えている新型コロナウイルス感染症の新たな感染者の動向に触れ、「日医として緊張感をもってその動向を見ている」と報告した。
同常任理事はまず、連日50名を超える新規感染者数が出ている状況(7月1日現在)に関して、「現状では医療提供体制に余力はあるが、このまま感染者数の増加が続けば、入院適用感染者の収容病床が満床になる可能性がある」として、現状を危惧するとともに、新型コロナウイルス感染症以外の疾病に対する医療体制の維持についても注視する必要があるとした。
また、感染拡大の状況を第1波の継続として捉えるか、第2波と見るかについては今後の検討が必要であると説明。その上で、感染拡大の状況をいち早く察知し、適切な対応をすることが重要になるとし、「感染防護具の用意や医療機関における受診者の導線を分けるなど、対応できる医療機関数を増やすとともに、日医としても早期の検査体制につながるよう、医療機関の体制整備に関して、指針のような形で整理した上で各医療機関に発信していく」との考えを示した。
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