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令和3年(2021年)3月5日(金) / 「日医君」だより

緊急事態宣言延長を受け、コメントを公表-中川俊男会長

 中川俊男会長は3月5日、政府が同日に首都圏に発令している緊急事態宣言の延長を決めたことを受けて、コメント(下記掲載)を公表。今回の宣言延長を「慎重かつ冷静で大局的な英断である」として、評価する考えを示した。

 中川会長はコメントの中で、宣言が延長された今が第4波の襲来を撃退し、一気に収束への道筋をつける最大の好機であるとして、これまでの対策の徹底とともに、幅広いPCR等検査や濃厚接触者等への「前向きな積極的疫学調査」の拡充に加え、いわゆる「深堀積極的疫学調査」を実施し、流行の再燃、リバウンドの予兆を早期に察知することを要求。

 日本医師会としても、国民の生命と健康を守るため、引き続き全国の医師会や医療機関、関係団体と連携して、新型コロナウイルス感染症と日常診療の医療提供の両立、そして何よりも新型コロナワクチンの予防接種実施体制の構築にも全力で取り組んでいくとしている。

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令和3年3月5日

緊急事態宣言延長を受けて

公益社団法人 日本医師会
会長 中川 俊男

 本日、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部において、首都圏の1都3県の3月7日までの緊急事態宣言を2週間延長し、3月21日までとすることが決定されました。

 日本医師会は、これまで、第4波を絶対に招くようなことがあってはならない、今回を最後の緊急事態宣言にしなくてはならないと訴えてきました。

 政府が経済活動などさまざまな状況を踏まえながら、ぎりぎりのご決断、ご判断をされていることも十分承知しています。今回の緊急事態宣言の延長は、慎重かつ冷静で大局的なご英断であると受け止めます。

 この1年間、高齢者から子ども達まで、マスクを着用し手洗いを励行し、自粛という我慢を武器に新型コロナウイルスと闘ってきました。この闘いは、重大な局面に立っています。今後の2週間で、徹底的に感染者を抑え込み、ワクチン接種を全国的に開始することで、第4波の襲来を撃退して、一気に収束への道筋をつける、今が最大の好機です。

 そのためには、これまでの対策の徹底と、さらに新たな対応も必要であると考えます。

 まずは日常の感染防止動作を細かく見直すこと、具体的にはマスクの素材やつけかた、手洗いの仕方、外出自粛等を、初心にかえって徹底することが必要です。更に幅広いPCR等検査や濃厚接触者等への「前向き積極的疫学調査」の拡充に加え、潜在的な感染源を同定するための「後ろ向き積極的疫学調査」、いわゆる「深掘積極的疫学調査」を実施し、流行の再燃、リバウンドの予兆を早期に察知することも必要です。

 日本医師会は、国民の生命と健康を守るため、引き続き全国の医師会や医療機関、関係団体と連携して、新型コロナウイルス感染症と日常診療の医療提供の両立に努めます。そして何よりも新型コロナワクチンの予防接種実施体制の構築にも全力で取り組んでまいります。一日でも早い、収束そして終息へ邁進してまいります。

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