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令和4年(2022年)2月5日(土) / 日医ニュース

どうなる? 「うちなータイム」

 「うちなータイム」に異変が生じている。
 昨年の新型コロナワクチン個別接種でのことだ。当院では昨年6月から接種を始めたが、予約された方々は、1時間以上も前から来院された。接種が高齢者から始まったこともあって、ワクチン効果への切実な期待感がなせる業と思っていた。
 ところが、対象が現役世代、若者達に広がっても、皆さん、少なくとも30分前、多くは1時間前には来院された。初回接種時だけかと思えば、2回目の接種でもほぼ同様の傾向は続いた。予約時に早めの来院を案内することは無かったため、普段どおりにゆっくり構え、ワクチンの準備が間に合わないこともあった。
 当県では、長期にわたって全国最多の新型コロナウイルス感染症患者発生が続き、国の緊急事態宣言や、県独自の緊急事態措置が発令されても、人流等の改善がなかなか見られなかった。
 人々の行動に変化をもたらすにはどうすればよいのか、関係者が啓発方法に頭を悩ませていた時期が、まさにこの接種期間に重なる。
 図らずもワクチン接種においては、被接種者側が見事に行動変容を起こしてくれた。
 「うちなータイム」とは、現在でも沖縄人(うちなーんちゅ)の間で見られる、時間に対するおおらかな感覚を指す。例えば、集合時間に1時間遅れるのは特に問題なしという県民間の暗黙の了解だ。それが今回のワクチン接種では見事に豹変(ひょうへん)し、予約時間前の来院が当然となった。
 果たして、3回目接種ではどうなるのか、今後が楽しみだ。でもこれって、当院(うち)だけ?

(和)

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