自見はなこ参議院議員は2月3日、「新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の区域変更に関する件」を議題として開かれた参議院議院運営委員会(委員長:福岡資麿参議院議員)において、小児へのワクチン接種並びにPCR等検査の2点に関して質問を行った。
当日の委員会では、山際大志郎新型コロナ対策・健康危機管理担当大臣が、基本的対処方針分科会の了承を得て、まん延防止等重点措置の対象地域に、新たに和歌山県を加えることを当日の政府の新型コロナウイルス対策本部で決定することを説明。その後に山際大臣との間で質疑応答が行われた。
自見議員はまず、3月から開始予定の小児へのワクチン接種に関して、小児科医の立場から大人に接種する時よりも説明に時間が掛かること、子どもが接種の際に暴れてしまうこと等を挙げ、その困難さを説明。これらのことを踏まえ、菅前政権の際に接種を実施する診療所等に対して接種を加速してもらうために設けられた支援策の要件を、小児の場合には2分の1にするなどの見直しを行うべきと主張するとともに、PCR等検査に関しては、本年1月から診療報酬の点数が引き下げられたために、検査を実施したくてもできない医療機関が出てきていることを医療現場の声を基に紹介し、その改善を求めた。
これに対して、山際大臣は「現場がご苦労されていることは確かだ」として、指摘を受けた問題点を担当の後藤茂之厚生労働大臣に伝える意向を表明。自見議員は「社会経済活動をしっかり回していく上でも、感染の拡大を抑えることが今後ますます大事になる。後藤厚労大臣に伝えるだけではなく、山際大臣の所管事項としてこの問題にしっかり対応して欲しい」と改めて要望した。