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令和4年(2022年)7月5日(火) / 日医ニュース

医師の期待に応えて国民の信頼を得る日本医師会へ

医師の期待に応えて国民の信頼を得る日本医師会へ

医師の期待に応えて国民の信頼を得る日本医師会へ

 松本吉郎会長は6月25日に開催された第151回日本医師会定例代議員会の終了後、茂松茂人・角田徹・猪口雄二の3副会長と共に記者会見に臨み、新執行部発足に当たっての所感を述べた。
 松本会長は、まず、日本医師会の役割について、「国民の生命と健康を守っていくことにあり、そのためには地域医師会から現場の意見をくみ取り、施策につなげていくことが重要であり、そのことが国民の信頼を得ることにもつながる」と指摘。また、政財界を始め、さまざまな関係職種の方々ともしっかりコミュニケーションを取りながら新執行部として強い医師会をつくっていきたいと抱負を語った。
 茂松副会長は、「会員からの信頼を取り戻すためには、役職員の風通しを良くして開かれた医師会にする必要がある」と述べるとともに、「コロナ禍で分断された医療を一つの医療提供体制に再構築するためにも、医療関係団体と連携を図りながら、皆で国民の生命と健康を守る気持ちで一致団結して頑張っていきたい」とした。
 猪口副会長は、松本会長を支え、日本医師会がより強固なものとなるよう努力するとともに、病院団体を始めとする医療関係職種との連携を密にし、日本の医療が本当に良いものとなるよう、精一杯務めていくとの意向を示した。
 角田副会長は、「2025年問題、2040年問題と言われていた問題が前倒しに襲ってきており、医療提供体制の未熟さなど、医療を取り巻く課題が次々と明らかになる中で、国民皆保険を維持していくためにも執行部が一丸となることが必要である」と述べ、副会長としてしっかり松本会長を支えていきたいとした。
 その後の記者との質疑応答の中で、国民の信頼を得るためのコロナ対応について問われた松本会長は、行政との連携をしっかり取り、分かりやすい情報発信が大きな課題であるとし、執行部として検討した上で具体化していきたいとの意向を表明。かかりつけ医の制度化に関しては、「国において制度設計の議論がまだ十分に進んでいない状況にあるが、現在の医療機関の機能分担を患者さんに還元するシステムについて、どのような点がうまくいっていないのか、そうであればどのような形が望ましいのかということをまずは議論すべき」との考えを示した。
 キャビネットの全員当選の評価に対する質問には、「全国各地から、非常に有能で実績もあり心を一つにできる方々に入って頂き、地域的にもある意味オールジャパンに近い形のキャビネットを代議員の先生方に認めて頂いた」として謝意を示した。
 会長として実現したいことについては、日本医師会の力を十分に発揮するためにも組織力強化に取り組む意向を示すとともに、質の向上も重要であるとして、常任理事の増員も視野に検討を早期に開始する考えを明らかにした。
 また、自身の強みを問われたことには、「日本医師会の役員歴が短いとの指摘もあるが、自分はたたき上げの人間だと思っている」とし、41歳で地元医師会の役員となり、これまで26年間の医師会活動において地域医療に取り組み、さまざまな役割を担う中で勉強をしてきたことを、会長として生かしていく姿勢を示した。
 その他、政府与党との関係を問われたことに対しては、基本的には協調路線だとした上で、「腹を割って話をしていくことが今後、重要になると考えている」と述べた。

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