会員の倫理・資質向上委員会では、平成29年に『医の倫理について考える 現場で役立つケーススタディ』を作成・公表しているが、医学・医療の進歩に伴う新たな倫理問題に対応するため、同委員会の下にケーススタディワーキンググループを設置し議論を重ね、このほど、『【増補版】医の倫理について考える 現場で役立つケーススタディ』を取りまとめた。
ワーキンググループでは、医学教育で活用することを目的に、絶えず学習する必要がある倫理問題を多肢選択問題の形で提示する形で検討を行い、新たに32問を作成した。
また、今回の【増補版】では新たな試みとして、医師国家試験で出題された医療倫理に関係すると思われる医師患者間のコミュニケーションのあり方などの問題にも解説を付して掲載している。
【増補版】は、日本医師会ホームページで公開(URL:https://www.med.or.jp/dl-med/doctor/rinri_cs2.pdf)しているので、医療関係者の倫理教育等の学習の一助として、ぜひ、ご活用願いたい。