日本医師会定例記者会見 5月24日
城守国斗常任理事は、医療機関勤務環境評価センター(以下、評価センター)への申請状況並びに『医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドライン(評価項目と評価基準)解説集』の要約版を作成し、同センターのホームページで公開を始めたことを報告した。
評価センターへの申請状況については、昨年10月の受付開始以来、3月以降は月に30件以上の申し込みがあり、5月22日までに121件の申請を受け付けていることを報告するとともに、現在までに申請のあった医療機関が指定申請を予定している特例水準の割合を説明。全体では8割を超える医療機関がB水準の指定申請を予定しており、連携B及びC―1水準はそれぞれ4割弱といった状況となっている他、対象医療機関を大学病院に限定してみると、主に地域の医療機関へ多く医師を派遣している大学病院では9割近くが連携B水準の取得を予定していることを明らかとした。
解説集の要約版については、作成に至った背景として、評価センターでは、評価受審に必要な資料作成が円滑に進められるよう、医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドラインの解説集を公開し、「これを参考に資料を作成してもらっているが、評価項目の考え方等について、これまで医療機関や関係者から多くの質問を受けていた」と説明。
また、要約版の特徴としては、(1)評価受審に必要な資料を作成する上で共通する事項への注意点や対応について、冒頭に記載している、(2) 個々の評価項目については、評価に当たって確認すべき点を明示し、必要な資料を具体的に示している、(3)これまで多く質問が寄せられた箇所は注意書きを加え、よく見られる誤解や添付資料の間違いなどについても例示した上で、どのような資料が必要になるかといった点にも解説を加えている―ことなどが挙げられるとした。
その上で、同常任理事は、「評価センターの役割は、医療機関の医師の労働時間短縮のための取り組みの評価だけでなく、医療機関の評価の状況を踏まえながら勤務環境の改善に向けた支援を行っていくことも重要な役割であると考えている。今回の解説集の要約版はその支援の一環として作成したもので、受審準備の際には、ぜひ、活用して欲しい」と呼び掛けた。
https://sites.google.com/hyouka-center.med.or.jp/hyouka-center
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