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令和5年(2023年)7月26日(水) / 「日医君」だより / プレスリリース

新型コロナウイルス感染症について

 釜萢敏常任理事は7月26日の定例記者会見で、最近の新型コロナウイルス感染症に関する状況について説明した。

 同常任理事はまず、新型コロナウイルス感染症の最新の定点報告(疫学週第28週、7月10~16日)が11.04であり、沖縄県など一部の地域を除き全国的に前週から増えていることなどを報告。「今後の全国的に徐々に増えてくるという状況は続くと思われる」と述べた一方、医療提供体制の逼迫が指摘されている沖縄県については、感染拡大状況が落ち着いてきているとの見方を示した。

 また、救急搬送の状況にも触れ、今後は熱中症による搬送も増えるため、救急搬送困難事例の数を注視していく必要性を指摘した他、新型コロナ感染症による入院数の把握について、本年9月以降のいずれかの時期に、G-MISへの報告から定点報告に移行する見通しであることを紹介。「ほぼ全数の入院を把握する体制から、定点の入院把握に変わることに注意が必要」とした。

 次に、新型コロナのワクチン接種について説明した同常任理事は、今秋以降はXBB.1系統の単価ワクチンが使用される見込みとした上で、同ワクチンの有効性は確認されており、65歳以上の高齢者と基礎疾患を持っている方に関しては、積極的に接種を勧奨していくことが適切とした。

 一方で、それ以外の方で、これまでの接種後に強い体調不良を経験した場合には、強く接種を勧奨する状況にはないとの見方を示すとともに、接種後に体調不良を訴える方に対する対応を更に強化していく必要性を指摘した。

◆会見動画はこちらから(公益社団法人 日本医師会公式YouTubeチャンネル)

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