日本医師会ORCA管理機構株式会社(以下、ORCA管理機構)が提供している日本医師会員向けキャッシュレスサービスは利用する医療機関が増大し、窓口決済金額も増えてきていることを踏まえ、本年6月より、クレジットカードの手数料率を1.45%に引き下げました。今号では改めて、本サービスの概要をご紹介します。
政府は国内におけるキャッシュレス決済の普及を促進しているところではありますが、医療現場でのキャッシュレス化は市場と比べて遅れています。患者のニーズは高いのですが、キャッシュレスサービスを利用できる医療機関が少ないことがその原因として指摘されています。
日本医師会は、ORCA管理機構をキャッシュレス決済の包括代理店として令和3年(2021年)7月からVISAとMastercardの決済手数料率を1.5%に設定したサービスの提供を開始しました。
この2年間で多くの日本医師会員にお申し込み頂き、キャッシュレス決済をする患者も増え、窓口のキャッシュレス決済の総額も毎月のように増えています。このような背景から、日本医師会は各クレジット会社と交渉を進め、VISAとMastercardの決済手数料率を1.45%まで、JCB関連も同程度まで低減することができました。
本サービスは決済に必要な端末費用、導入費用及び月額利用料も無償で、日本医師会員であれば誰でもお申し込み頂けるサービスです。
また、二次元コードの決済は、キャッシュレス推進協議会のJPQR(決済用統一QRコード)を紹介して参りましたが、端末が共有できる仕組みを検討中です。これが実現すれば、決済金額の明細確認や入金管理が一元化されますので、更に便利なキャッシュレスサービスとなります。サービス提供が可能になりましたら、改めてご案内させて頂きます。
設置される端末イメージ(有線LAN接続型タイプ)
※クレジットカードは、磁気カード、ICカード、タッチ決済に対応しています
キャッシュレスサービスの利用医療機関アンケート
- 日本医師会のキャッシュレスサービスを導入した理由
1位 時代の流れだと思った
2位 患者さんからの要望が多かった
3位 会計処理時間を短縮したかった - 他社のキャッシュレスサービスから切り替えた理由
1位 経済条件(手数料率、端末代無償など)が魅力的だった
2位 問い合わせ窓口がORCA管理機構なので安心できた - 日本医師会のキャッシュレスサービスを導入して良かった点
1位 患者さんに喜ばれた
2位 窓口会計がスムーズになった
3位 レジの金額誤りが減った
このアンケートからも、日本医師会員向けキャッシュレスサービスは他社サービスよりも経済的な利点があるばかりでなく、導入した医療機関における患者の満足度が向上するなど、経済性や会計処理の効率化以上の効果があったことが分かります。
※日本医師会ORCA管理機構「医療機関向けキャッシュレスサービス アンケート結果」(2022年7月22日)
キャッシュレスサービス内容
- 決済手数料
VISA、Mastercard:1.45%(非課税)
JCB、Amex、Diners、Discover:手数料率については日本医師会メンバーズルームに掲載
電子マネー(オプション):2.53%(税込) - 利用料
基本サービス:無料
電子マネーセンター利用料(オプション):550円(税込)/月 - 端末初期費用
無償(1台まで) - 振込手数料
220円(税込)(月1、2回の振り込み時のご負担) - 消耗品
無償提供(レシート印刷用ロール紙) - QRコード決済
準備中
紹介サイト
https://www.orcamo.co.jp/products/cashless.html 問い合わせ先 日本医師会ORCA管理機構株式会社 営業企画部キャッシュレス担当 TEL:03-5981-9683 E-mail:orca-cashless@pm.orcamo.co.jp |