日本医師会はこのほど、医療機関等への支援策の一環として、『医療機関におけるサイバーセキュリティ対策チェックリストの実践ガイド』を作成し、日本医師会ホームページのメンバーズルームで公開を始めた。
医療機関等に対するサイバー攻撃は年々増加傾向にあり、その脅威が急激に高まっている。医療機関等がサイバー攻撃の被害を受けてしまえば、医療提供体制の継続が困難になるばかりか、原因や被害範囲の調査、情報漏えいの被害者対応など、その影響は計り知れないほど甚大なものとなることから、各医療機関等が独自でサイバーセキュリティ対策を行うことが強く求められている。
この状況を受けて、厚生労働省では『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』やガイドラインから必要最低限の項目を抽出した「医療機関におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」を策定しているが、今回の『実践ガイド』は、このチェックリストを用いた確認を効率的に実施するための解説資料として使用してもらうために作成したものである。
その内容は、「実践ガイドの読み方」「医療情報システムの有無」「1．体制構築」「2．医療情報システムの管理・運用」「3．インシデント発生に備えた対応」「4．FAQ」「5．実施する対応一覧／チェックリストとの対応表／参考情報／各種相談窓口・連絡先」「6．付録」で構成。実施すべきことやその手順、対策が必要な理由の他、用語の解説などが分かりやすく示されており、大変使いやすい。
ぜひ、厚労省作成の『医療機関におけるサイバーセキュリティ対策チェックリストマニュアル』などと共に、多くの先生方にご活用頂きたい一冊となっている。
◆医療機関におけるサイバーセキュリティ対策チェックリストの実践ガイド
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