日本医師会ではこのほど、新会員情報管理システム構築に向けたプロジェクトをスタートさせた。
本プロジェクトは、これまで課題とされていた、各医師会独自に運営されている情報管理システムの管理手法やセキュリティレベルの標準化、内部統制機能の発揮等を解決すると同時に、日本医師会に設置した「医師会組織強化検討委員会」から提言のあった「全国の医師会及び医師会員が共通で利用可能な入会・異動等のWeb手続きシステムの構築」の実現を目的として、始めたものである。
新会員情報管理システムは、全国の医師会及び医師会員が利用できるWebベースのシステムとなっており、これまで書類で行ってきた入会・異動等の手続きもWeb上で行うことが可能となることから、医師会員及び医師会に入会を希望する医師の負担を軽減するばかりでなく、各医師会での情報管理や手続きの効率化など、さまざまなメリットが期待される。
日本医師会では、2024年上期に本システムを一部の医師会で先行導入し、その後、同年の下期中の運用開始を目指しており、システムの委託先を令和5年度第27回常任理事会(昨年12月12日開催)で正式決定するとともに、メインベンダーとのキックオフミーティングや新会員情報管理システム構築検討会議を行っている。
また、今後は、今回の入会・異動・退会の各手続きを皮切りとして、全国の医師会の保有するシステムやHPKIなどと連携することを視野にシステムの拡張を行う予定としている。
なお、日本医師会では、全国の医師会及び医師会員に対し、新システムへの理解と幅広い導入を促すとともに、スムーズなシステム移行を実現することを目指して、新システム完成までのプロセスや仕組みを含めた構築状況が閲覧可能な周知専用サイト(https://member-sys.info)を開設したので、ぜひ、ご覧頂きたい。