日本医師会定例記者会見 5月15日
釜萢敏常任理事は子宮頸がん予防のためのHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンについて説明し、積極的な接種を求めるとともに、キャッチアップ制度が来年3月までとなることから、対象者には9月末までに1回目の接種を済ませるよう呼び掛けた。
同常任理事は、「日本医師会はHPVワクチンの普及にずっと取り組んできたが、直近の統計では年間約1万1000人が子宮頸がんに罹患(りかん)し、約2900人が亡くなっている」と危惧。子宮頸がんを防ぐためには、HPVワクチン接種が重要であることを改めて訴えていく姿勢を示した。
その上で、HPVワクチンの積極的な接種勧奨の差し控えにより接種機会を逃した1997年4月2日から2008年4月1日までに生まれた女性はキャッチアップ接種の対象であるとし、接種を検討するよう要請。本キャッチアップ制度は来年3月で終了することから、約6カ月の接種期間を要するHPVワクチンの接種を完了するためには、1回目の接種を9月末までに済ませる必要があるとして、注意を促した。
HPVワクチンについては、従来の2価・4価に加え、9価も接種可能となっているとした上で、副反応等は2価・4価と同様であることを強調。15歳になるまでに接種を開始する場合、2価・4価は3回の接種が必要になるのに対し、9価であれば2回の接種で完了するとした。
また、釜常任理事は、HPVワクチンについて詳細に説明した動画「教えて!日医君!HPVワクチン2~知っていますか?若い世代に増えている子宮頸がん~」が日本医師会公式YouTubeチャンネルで公開されていることに触れ、本動画が広く利用され接種が推進されることに期待を寄せた。
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