令和4・5年度会内委員会答申・報告書(全文は日本医師会ホームページ「メンバーズルーム」に掲載)
会員の倫理・資質向上委員会はこのほど、会長諮問「医の倫理の実践に向けたさらなる方策について」に対する答申を取りまとめ、永井良三委員長(自治医科大学長)から松本吉郎会長に提出した。
答申は、Ⅰ.はじめに、Ⅱ.日本医師会「医の倫理綱領」と世界医師会「医の国際倫理綱領」の対比について、Ⅲ.日本医師会「医の倫理について考える現場で役立つケーススタディ」と「WMA医の倫理マニュアル」の考え方の違い、Ⅳ.イギリスにおける医の倫理に係る近時の取り組みと2023年の「Good Medical Practice」の改訂、Ⅴ.医師の倫理の新しい地平を模索する、Ⅵ.おわりにの六つの章立てとなっている。
Ⅱ・Ⅲ章では、日本医師会の「医の倫理綱領」と世界医師会の「医の国際倫理綱領」並びに「医の倫理について考える現場で役立つケーススタディ」と「WMA医の倫理マニュアル」をそれぞれ比較する中で、日本医師会として今後取り入れていくべき項目について提言されている。
Ⅳ章では、イギリスにおいて今年の1月に改訂された「Good Medical Practice」に関して、改訂の経緯や変更点などがまとめられている。
そしてⅤ章では、Ⅱ~Ⅳ章を基に、今後、日本医師会の「医の倫理綱領」並びに「医の倫理について考える現場で役立つケーススタディ」を改定する際に検討するべき項目として、国際化の進展、超高齢社会における医療制度、情報化に伴う課題などが詳細に述べられている。