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令和6年(2024年)9月20日(金) / 南から北から / 日医ニュース

わが家のアイドル

 わが家にはカニンヘンダックスフンドのレオ君がいる。
 6歳となり、人間年齢に換算すれば40歳である。私は33歳なので、とうに年齢は越されている。しかし甘えん坊な中年犬は、寝る時はいつも一緒、雨風が強い時には震えながらずっとひざの上にいるのである。
 そんなレオ君であるが、社会性を学ぶため犬の幼稚園に通っている。
 超小型犬で体が大きくならないため、いつまで経ってもパピー組である。幼稚園の先生によると、後から入園した後輩達はどんどん大きくなり進級していくが、自分はなぜかずっとパピー組で精神年齢未熟な子犬とばかり戯れているので不思議に思っているそうである。しかしそこは先輩犬。しっかりとパピー組のリーダーとして後輩の教育を行っている、のかと思いきや、みんながお気に入りの先生のひざの上を独占し、自分の場所と言わんばかりに近づいてくる他の子犬達にうなり声をあげるそうだ。場所取りは年功序列なのだろうか。
 体は引き締まって非常に筋肉質。元気な子犬達と走り回るのは中年の健康維持に一役買っているようだ。家に帰ってくる時にはへとへとでバタンキュー。寝顔を見ながら日々充実しているのだなと実感する。当日レオ君がどのように過ごしていたのかが記載されている幼稚園日誌を読み、場面を想像しながら酒を飲む。私の癒しである。
 適度な運動をする、若い環境に身を置くという長生きの秘訣(ひけつ)を実践しているレオ君なので、これからも元気で長生きしてくれるであろう。

福岡県 福岡市医報 第65巻第1号より

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