松本会長(左)と周台湾医師会長
松本会長(左)と周台湾医師会長
松本吉郎会長は8月8日、都内で行われた署名式に出席し、周慶明台湾医師会長と共に「日本医師会と台湾医師会間の友好医師会協定書」に署名した。
署名式には、角田徹副会長、濱口欣也常任理事、台湾医師会から林逸民国策顧問、呉運東無任所大使(元会長)らが出席した他、台北駐日経済文化代表処の蔡明耀副代表が列席した。
日本医師会と台湾医師会は、昨年発生した能登半島地震と花蓮地震でも相互支援を行うなど、長年にわたり友好関係を深めてきており、平成27年には「災害時の医療・救護支援における医師の派遣と支援体制の相互承認に関する日本医師会と台湾医師会との間の協定」を締結している。
また、両医師会の強固な関係は、両医師会間の交流にとどまらず、アジア大洋州医師会連合や世界医師会におけるグローバルヘルスの課題に対し、協力して取り組んできた。
今回の協定締結は台湾医師会からの提案により、両医師会間の相互理解と交流を促進し、更に友好関係を強化することを目指すもの。その内容は、(1)医学の発展と個人の健康及び公衆衛生の向上に貢献するため、両医師会は医療におけるさまざまな分野で交流と協力を行う、(2)国際的な医療連携を図り、グローバルヘルスの発展に貢献するため、両医師会は、国際機関及び関連活動への参加において相互に支援する、(3)この協定書に定めのない事項やこの協定書の解釈に疑義が生じた場合、両医師会が誠意をもって協議し、その解決に当たる―の3点からなっている。
松本会長はあいさつの中で、「これまでの友好関係を友好医師会協定の締結という、より確固たる形として結実させることができたことは、両医師会にとって喜ばしいことである」と述べ、協定締結の意義を強調した。