第11回日本総会 NGA(National General Assembly)

IFMSA-Japan

2013年10月12日~14日の3日間にかけて東京、代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、第11回日本総会(通称NGA)が開催されます。日本総会とはIFMSA-Japan(国際医学生連盟-日本)が年に1度開催するIMFSA-Japan最大のイベントで、全国50以上の大学から数百人規模の参加者を集める日本最大級の医療学生イベントです。

去年は第10回の節目を迎え、全国から400人を超える参加者が集まりました。今年開催される第11回日本総会では「Turning Point」をテーマに掲げ、参加者の皆様が多くの人、モノ、経験との出会いを通して、人生の「Turning Point」に出会えるような素晴らしいイベントを開催します。 第11回の日本総会は「基調講演」「SCOセッション」「テーマセッション」「Party」の4つの大きなプログラムを柱として構成されています。

「基調講演」では普段滅多にお話を伺えないような先生をお呼びして講演を行って頂いています。今回は元アップルコンピュータ株式会社代表取締役兼、米国アップルセールス担当バイスプレジデントとして故スティーブ・ジョブズ氏と一緒に働いた経歴をお持ちの山元賢治氏をお呼びして、その素晴らしい経験をもとに様々なお話を聞かせて頂く予定です。

「SCOセッション」はIFMSA-Japanを構成する6つの委員会のスタッフが日頃の活動を様々な形で皆様にお送りするプログラムです。説明を聞いただけでは伝わらない「本物の熱意」をスタッフが全力でお届けします。 「テーマセッション」は日本総会のテーマに沿ってお送りするプログラムです。

今回のテーマは「Turning Point」ということで参加者の皆様に色々な世界と出会って頂こうという想いがあります。そこで、幅広い分野で活躍されている「同年代」の学生団体の方をお呼びしてパネルディスカッション+ワークショップを予定しています。

「Party」では参加者、スタッフが入り乱れて楽しく盛り上がります。1日目は大仮装パーティー、2日目は全国各地のお土産を持ち寄ったパーティーを予定しています。他にも様々なスキルを習得出来る「トレーニング」や豊富な経験を持つOB・OGの話を気軽に聞ける「座談会」、「留学報告会」や「SCOcafe」など楽しく充実したプログラムが盛りだくさんです。少しでも興味のある方は是非御参加下さい。スタッフ一同お持ちしております。

URL: http://ifmsa.jp/



「育児と仕事の両立―そのために今できることは何だろう?―」
イベント開催報告

WLB for Joy

2013年6月23日、日本医師会と共催で「育児と仕事の両立―そのために今できることは何だろう?―」というイベントを開催しました。出産・育児と、医師としてのキャリアの両立を願う女子医学生、また仕事が忙しい中、家庭と関わる時間が取れるのかと心配する男子医学生にとって、将来に対する漠然とした悩みを持ちながらもその実態を掴むのが難しいというのが現状です。子育て中の医師はどのような仕組みに支えられ、どのような苦労をしているのか…育児に奮闘中の先輩医師から生の声を聞くことで、具体的なイメージを持ち、前向きに行動ができるのではないかと考えました。

「医師の勤務状況の現状と現在の子育て支援制度」の説明では、女性医師数が増加する一方で、35歳前後で出産や育児のために休職・離職する人が目立ち、医師が育児と仕事の両立をできるようにする事が個人だけでなく医療界全体にとっても大切であるということ、そして院内保育・当直免除・短時間勤務などの子育て支援制度が多くの病院で導入されてきていることを説明しました。 その後、講師の女性医師2名・男性医師1名に1日の仕事や育児の流れをご紹介いただき、先生方の忙しい1日に驚きながらも、「子どもの笑顔を見ると頑張ろうと思える」というお言葉に、会場は微笑ましい雰囲気に包まれました。

先生方のパネルディスカッションでは、診療科の選択・結婚や出産の時期・キャリアアップ・育児と仕事の両立について話していただきました。いつ出産しても大変だが、不妊で悩む人が多いので産めるときに産んだ方がいいという意見や、出産のために専門医の取得が遅れてしまい悩んだという経験談、子どもが病気になったときが大変などといった生の声が聞けて、大変参考になりました。

その後のグループワークでは、「育児と仕事の両立」の妨げとなる問題を一つに絞って解決策を考えたり、将来に向けて学生のうちからできる事について話し合ったりしました。育休・夫婦内での家事分担・病児保育についてなど、様々な議題について議論しました。

男女比2:3と、参加者には男性も多く、「パートナーとしてだけでなく同じ職場で働くことになる男性医師としても、非常に重要視していくべきことだと感じた。」といった感想を頂きました。男女一緒になって医師のワークライフバランスについて考える機会が増えることで、未来の医療を少しでもよくすることができればと願っています。