母娘でカウンセリングを受けようと思ったのは、「どうして私は自分らしく生きてないんだろう?」という疑問から始まった。まずは母親との共依存の関係を変えること。そして、1度きりの自分の人生を自分が主役として生きたいと、お互いに思えるようになったからだ。(詳しくは『〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか―「いい人、やめた!」母と娘の挑戦』に)
自分の心に寄り添って生き始めてから、無理に頑張らなくなった。好きなことには人は自然に頑張るものだ。感情表現も同じ。自分の心を大切にしはじめてから心身共に健康になってきたと思う。それまでの自分を否定・克服するのではなく、これからも付き合っていくつもりだ。
骨髄バンクをはじめとして、いろいろなボランティア活動をしている。きっかけはテレビで見た白血病の17歳の少年だった。淡々と笑顔で病気のことを話すその少年の姿に、当時の自分が無自覚に発していたSOSを見たのだと思う。いつの日か、私たちボランティアが動かなくてもいい時代が来ることを心から望んでいる。
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