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平成27年(2015年)6月20日(土) / 日医ニュース

日本医師会編による『かかりつけ医のための認知症マニュアル』を作成

 鈴木邦彦常任理事は、日常診療において認知症患者と接する機会の多いかかりつけ医に認知症への理解を深めてもらうことを目的に、日医編による『かかりつけ医のための認知症マニュアル』を作成したことを報告した。

 同常任理事は、「認知症は、早期診断・早期対応が重要であると言われ、かかりつけ医の役割がますます重要になっている。平成26年度の診療報酬改定で新設された地域包括診療料等の施設基準の研修の項目に『認知症』が必須となり、専門医や認知症に対応した介護サービス等との連携を円滑に行うことも求められている」と、作成に至った背景を説明。その上で、かかりつけ医にとって分かりやすい内容となっていることを強調した。

『かかりつけ医のための認知症マニュアル』

 本マニュアルは、(1)はじめに、(2)認知症予防、(3)認知症の診断、(4)認知症の治療と症状への対応、(5)認知症の人と家族を支えるケア、(6)かかりつけ医が知っておくべき医療保険・介護保険、(7)あとがき─からなっており、予防のためのリスク・疾病管理、診察やケアのポイント、専門医療機関に紹介する際の診療情報提供書の具体的記載方法などが紹介されている。

 同常任理事は、「これからのわが国では、認知症と診断されても、これまでどおりの日常の暮らしを大切にして、できるだけ社会にも関わり続けながら、住み慣れた地域で穏やかに過ごせる、認知症にやさしいまちづくりに取り組むことが求められている」として、かかりつけ医がその中心となるよう期待を寄せた.

 なお、本マニュアルは社会保険研究所より発行され、一冊1,080円(税込)で販売予定となっている.

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