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平成28年(2016年)2月5日(金) / 日医ニュース

JMA─JDNは若手医師の学びの場、活躍の場として発展へ

JMA─JDNは若手医師の学びの場、活躍の場として発展へ日韓交流企画にて〔阿部代表(後列右から4人目)、三島副代表(前列中央)〕

JMA─JDNは若手医師の学びの場、活躍の場として発展へ日韓交流企画にて〔阿部代表(後列右から4人目)、三島副代表(前列中央)〕

 日本医師会ジュニアドクターズネットワーク(Japan Medical Association Junior Doctors Network:JMA─JDN)の活動についてはこれまでにも本紙で紹介してきたが、今号では、改めてその設立の経緯や最近の活動について報告する。

 Junior Doctors Network(JDN)は、2010年10月の世界医師会(WMA)総会において承認され、若手医師のための最初の国際的プラットフォームとして創立された。
 これを受けて、2012年10月に日医国際保健検討委員会に設けられた「若手医師・医学生分科委員会」の下に、原則として卒後10年目までの若手医師を対象として創設されたのがJMA─JDNである。
 JMA─JDNは現在、代表の阿部計大氏(東京大学大学院)、副代表の三島千明氏(北海道家庭医療学センター)、柴田綾子氏(淀川キリスト教病院)ら若手医師有志によって主体的に運営されており、国際的にも地域においても貢献できる若手医師の組織を目指している。
 これまでの活動を見てみると、2013年4月のWMAバリ理事会(インドネシア)を皮切りに、毎年WMAやアジア大洋州地域医師会連合(CMAAO)の会合に出席し、各国の若手医師と医療を取り巻くさまざまなトピックについて意見交換を行った他、2014年4月のWMA東京理事会では、JDNシンポジウムを主催し、都内の医療施設の見学も行った。
160205k2.jpg また、2015年10月のWMAモスクワ総会のJDNセッションでは、JMA─JDNの活動を紹介したカントリープレゼンテーションが最優秀賞に選ばれるとともに、三島副代表がWMA─JDNの役員に選出されるなど、JMA─JDNは国際的にも高い評価を得始めている。
 更に1月24日には、日医会館において日韓交流企画を主催。10月に行われるWMA台湾総会に向けて、日韓が協力してアジア太平洋地域における若手医師のネットワークづくりを目指すことで同意がなされ、アジア太平洋地域のJDN創立にも期待が高まっている。
 国内においては、JMA─JDNセミナーとして、地域医療構想や保健医療2035、Universal Health Coverageといった医療政策や国際保健分野の若手医師向けワークショップを開催するとともに、研修医のメンタルヘルスについてのワークショップを共催するなど、若手医師独自の問題に対して主体的に取り組むイベントを行っている。
 今後は、各地域の医師会で行われる研修医や若手医師を対象としたイベントへの参加を通じて活動を紹介したり、各地域の若手医師と共に勉強会を開催するなどの活動を行いながら、更なるネットワークの拡大を目指していく予定である(なお、イベント情報等については、日医国際課または担当の石井正三常任理事までご連絡頂きたい)。
 将来、JMA─JDNの活動を通して成長した若手医師が、日本や世界の医療を担って活躍してくれると信じており、引き続きのご支援をお願いしたい。
 活動の詳細は、「JMA─JDN」で検索の上、ホームページ、Facebookをご覧頂きたい。

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