日医定例記者会見 10月12日
羽鳥裕常任理事は、欧米諸国の倫理指針などを参照し、全医師の医療の実践に当たっての規範となる具体的な医師の行動指針として平成16年に作成した、『医師の職業倫理指針』の第3版を刊行したことを報告するとともに、その内容について説明を行った。
同指針は、わが国の医師にとって重要と思われる数十項目の職業倫理上の課題を取り上げ、妥当と思われる倫理的見解を示したものである。平成20年に改訂版を刊行しているが、この度、会内の「会員の倫理・資質向上委員会」(委員長:森岡恭彦日赤医療センター名誉院長・日医参与)での検討を踏まえ、8年ぶりに改訂を行った。
同指針の内容は、「医師の基本的責務」から「人を対象とする研究」まで、大きく9つの項目に分かれており、平成20年の改訂版と比べ、現在関心を集めている、「遺伝子をめぐる課題」を新たな項目として追加した他、改正個人情報保護法や医療事故調査制度関係の記載の追加等、全般的な見直しを行った。
会見では、同常任理事から、今回の改訂に際し、パブリックコメント等で意見を寄せて頂いた方々に対して謝意が示された。
なお、同指針は『日医雑誌』10月号に同梱して会員に配布するとともに、日医ホームページ、日医Lib(共に会員以外の医師や一般の方も、閲覧及びダウンロードが可能)に掲載する。
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