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平成28年(2016年)11月20日(日) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

小児在宅ケア検討委員会を設置

日医定例記者会見 10月26日

 松本吉郎常任理事は、小児の在宅医療について課題の整理と対応、方策を検討し、国や関係各方面に提言を行うため、会内に「小児在宅ケア検討委員会」(プロジェクト委員会)を立ち上げたことを報告した。
 同常任理事は、委員会設置の背景について、「周産期や小児医療の進展、現場の尽力により小児の死亡率が減少する一方、低出生体重児や、障害や慢性疾患を伴い、長期の療養を必要とする子ども達が増加している」「在宅療養に移行した小児についても、高齢者と同様、地域包括ケアシステムにおける受け入れ体制の充実が必要となっている」と説明。
 その上で「本委員会を起点として、何よりも患者・家族に対して、日医としてしっかりと支援していきたい」と述べ、委員会の議論を、患者やその家族に対する支援につなげていく考えを示した。
 委員会は、10名の委員で構成し、今年度は委員からの各地域での取り組みについてのプレゼンテーションや、行政も含めた関係者のヒアリングなどを行い、論点を整理する。平成29年度は、各都道府県での医療計画の策定も見据えながら議論し、答申を取りまとめる予定。
 主な論点としては、(1)小児の在宅医療に対応する医療機関の拡充や人材育成に向けた方策、(2)小児の地域包括ケアシステムのあり方、(3)都道府県医師会や郡市区医師会の役割―などを予定している。

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