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平成28年(2016年)12月20日(火) / 日医ニュース

「山岳医療~救急・救命と私達にもできる予防~」をテーマに

「山岳医療~救急・救命と私達にもできる予防~」をテーマに

「山岳医療~救急・救命と私達にもできる予防~」をテーマに

 「日本医師会テレビ健康講座―ふれあい健康ネットワーク」の収録が11月20日、岐阜県医師会並びに岐阜放送の協力の下、岐阜市内のスタジオで行われた。
 本事業は、地域医療における地域医師会の役割を住民に理解してもらうことを目的として、平成元年から実施しているもので、今回が今年度最初の収録となった。
 番組では、「山岳医療~救急・救命と私達にもできる予防~」をテーマに、2年前の御嶽山の噴火を教訓に、岐阜県医師会が全国に先駆けて本年2月に発足した「山岳JMAT」について、9月に行った御嶽山での調査登山の様子や、「山岳医療に関する医師養成研修会」などの取り組みを紹介するとともに、県民に登山に備えて知っておきたい医療知識について解説するものとなった。
 VTRでは、まず、山岳医療に携わる医師の養成を目的として行われた御嶽山での調査登山の様子を紹介。今回の調査登山は実地訓練を伴うもので、災害医療を専門とする医師の指導の下で、骨折した患者を想定した訓練を実施。当日は、雨が降る悪天候の中での登山となったが、厳しい状況下での登山を経験できたことで、現場に即した研修となった。
 その他、岩間亨岐阜大学医学部脳神経外科教授が、毎年、夏の間に開設している奥穂高岳の夏山診療所について、診療の様子や登山に関する注意事項等を解説した。
 番組に出演した小林博岐阜県医師会長は、JMATとDMATの違いや、山岳JMATについて解説。自身も参加した今回の調査登山について、「大変有意義なものとなった」と振り返るとともに、山岳JMATの必要性を改めて強調した。また、山岳医療に携わることのできる、特に体力のある若手の医師を養成する必要があるとして、「山岳JMAT活動及び養成事業を更に強化していきたい」と述べた。
 また、道永麻里常任理事は、「JMATでは、東日本大震災以降、さまざまな自然災害の現場で活動してきたが、特に専門的な知識や経験を必要とする山岳JMATが、山岳県である岐阜県で全国に先駆けて組織されたことには大きな意義がある」として、その活動に期待感を示すとともに、「山岳JMATが全国規模で活動できるよう、日医としても支援していきたい」と述べた。
 なお、番組は12月11日(日)に、岐阜放送で30分番組として放送された。

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