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平成29年(2017年)3月20日(月) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

安全な医療文書の送受信サービス「MEDPost」を開始

日医定例記者会見 3月1日

 石川広己常任理事は、紹介状などの医療文書を安全に送受信できる仕組みである文書交換サービス「MEDPost」を、本年4月1日より、日本医師会ORCA管理機構(株)を通じて開始する予定であることを公表した。
 「MEDPost」は医療機関同士が医療文書をやり取りするためのクラウドサービスで、医師資格証(HPKIカード)があれば、電子署名を付与したCT画像入りの診療情報提供書をインターネット上で安全に送受信することが可能となる。
 同常任理事は、平成28年度診療報酬改定で新規収載された電子紹介状に関する加算〔「検査・画像情報提供加算」(退院患者の場合200点)、「電子的診療情報評価料」(診療所30点)〕の算定要件について、(1)医師資格証によるタイムスタンプ付き電子署名、(2)「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準じた通信環境、(3)送受信に関する記録―が必要であるなど、医療機関にとって敷居が高かったことを指摘。
 「MEDPost」は、従来の一般的なインターネット回線において高いセキュリティ環境を確保できるサービスであることから、「お金を掛けてネットワークを整備しなくても算定要件をクリアできる」と強調した。
 なお、医師資格証があれば初期費用は無料(0円キャンペーン終了後は10000円)で、月々の利用料は1000円から(利用するデータ量による)とされ、日本医師会ORCA管理機構(株)において、3月1日より申し込みを受け付けている。
 同常任理事は、「『MEDPost』によって、電子紹介状や今後増えていくであろうさまざまな医療文書の交換を安全に行えるだけでなく、現在、地域医療連携を行っていない地域においても病院や医師会を中心に、地域医療連携を小規模に始めることが可能となる。その他、病院の地域医療連携室と開業医がやり取りするための仕組みも用意しているので、ぜひ利用して欲しい」と述べ、積極的な利用に期待を寄せた。

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