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平成29年(2017年)8月5日(土) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

死亡診断書作成支援ソフト「DiedAi」について

日医定例記者会見 7月12日

 今村聡副会長は、死亡診断書・死体検案書をパソコン上で電子的に作成することができる無料のソフトウエア「DiedAi」(だいだい)を紹介した。
 本ソフトは、死亡診断書・死体検案書様式の在り方などについて検討している厚生労働科学研究の成果物として、平成27年にリリースされ、28年に続き、今回、2度目のバージョンアップが行われたものである。
 同副会長は、死亡診断書・死体検案書について、「現行制度では同一の様式を両方に使い分けており、死亡の日時、場所、死亡に至った医学的原因等々の多くを医師が手書きで記載している」と説明。これが市区町村役場などに提出されると、記載内容のうち死因情報に関する部分は、役場での電子化の作業を経て、国の死亡統計などに利用されるが、手書きであるために読み取りにくく、死亡原因の傷病名が不統一などの問題があるとした。
 具体的な操作手順については、①日医ホームページにリンクされたダウンロードサイトからダウンロードしてインストール②プログラムを起動させ、画面上に表示される注意事項やガイドに従って、死亡診断書の記載欄を入力③「出力」をクリックして印刷―すると解説した。
 入力事項は、「死亡者の基本情報」「死亡の原因」「手術欄」「解剖」「死亡時画像診断(Ai)」「死因究明検査」「死因の種類」「外因死の追加事項」「生後1年未満で病死した場合の追加事項」等となっているが、このうち「Ai」と薬毒物検査などの「死因究明検査」については、本ソフトに独自に付加された項目であるため、提出用書式の印刷時には反映されない。
 同副会長は、将来的には、印刷をせずに電子的に提出できるよう検討を進めるとし、その際には、医師資格証を医師の認証に用いるなど、偽造対策も組み合わせてシステムを構築する必要があることを強調。その上で、「今後、多くの医師にこのソフトを利用して頂き、意見を聞きながら改良を重ねていきたい」と述べた。
 なお、現在、本ソフトの開発作業は、ORCA管理機構株式会社に移管されており、サポートサービスといくつかの機能を付加した有償版(日医会員12000円、非会員24000円の予定)の提供も計画されている。

◇死亡診断書作成支援ソフト「DiedAi」はこちらから  ⇒ https://www.orca.med.or.jp/diedai/

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