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平成30年(2018年)2月20日(火) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

情報通信機器を用いた診療に関する検討委員会(プロジェクト)を設置

定例記者会見 1月24・31日

 釜萢敏常任理事は、会内に「情報通信機器を用いた診療に関する検討委員会(プロジェクト)」を設置したことを公表した。
 本検討委員会は、厚生労働省が、情報通信機器を用いた診療、いわゆる遠隔診療について新たにガイドラインを検討するための会議を設けることになったことを受けて、日医としての考え方を早急に取りまとめるために、プロジェクト委員会として設置したものである。
 同常任理事は、昨今、規制改革の名の下に、実質的に緩和が行われてきた結果、遠隔診療が大々的にビジネス化されることを危惧し、「これを放置すると、無診察治療を禁じた医師法だけではなく、医療の非営利原則にも影響が出てくる恐れがある」と指摘。その上で、「あくまでも対面診療が原則であり、遠隔診療はその補完である。遠隔診療を行う場合は対面診療を適切に組み合わせなければならないという大前提を、今後も堅持していかなければならない」との日医の考えを示した。
 更に、「地域医療、国民の医療への信頼、医療安全を守り、国民に適切な医療を提供するためには、かかりつけ医が一層その役割を担わなければならない」として、かかりつけ医の重要性を改めて強調するとともに、「保健医療福祉分野の『公開鍵基盤』であるHPKIを活用した『医師資格証』を遠隔診療の条件とすることを目指したい。本検討委員会では、さまざまな問題点を取り上げてしっかりと議論し、日医としての提言を取りまとめたい」と述べた。
 なお、本検討委員会は役員4名を含む9名の委員により構成。精力的に検討を行い、3月末までに取りまとめを行う予定となっている。

情報通信機器を用いた診療に関する検討委員会(プロジェクト)
【日医役員】
今村 聡副会長
石川 広己常任理事
羽鳥 裕常任理事
釜萢 敏常任理事
【地域医師会・有識者】
島田 潔 (板橋区役所前診療所長)
登米 裕也 (宮城県医師会常任理事)
原 量宏 (香川県医師会監事、日本遠隔医療学会名誉会長、香川大学特任教授)
松井 道宣 (京都府医師会長)
山本 隆一 (医療情報システム開発センター理事長)
【釜萢常任理事・地域医療第1課・情報システム課】

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