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令和7年(2025年)8月5日(火) / 日医ニュース

原中勝征元会長逝去

原中勝征元会長逝去

原中勝征元会長逝去

 原中勝征元会長が7月11日、死去した。85歳だった。
 葬儀は17日に近親者のみにて執り行われた。
 原中元会長は昭和15年茨城県生まれ。昭和41年日本大学医学部卒業後、平成3年に杏仁会大圃病院理事長・院長に就任した。
 地域医療活動の傍ら、真壁郡市医師会理事・副会長、茨城県医師会理事・副会長を経て、平成16年4月に茨城県医師会長に就任。平成22年4月まで同医師会の会長を務めた。
 その間、平成18年4月から平成20年3月まで日本医師会理事を、平成22年4月から平成24年3月まで日本医師会長を1期2年にわたり、それぞれ務めた。
 原中元会長は日本医師会長の在任中、公的医療保険制度の一本化を目指して「国民の安心を約束する医療保険制度」を取りまとめ公表。更に、日本呼吸器学会、結核予防会、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会と共に「日本COPD対策推進会議」を、日本病院会、全日本病院協会、結核予防会、日本対がん協会、日本人間ドック協会などと共に「日本医学健康管理評価協議会」を、それぞれ設立するなど、国民の健康の維持増進に努めた。
 また、平成23年に発生した東日本大震災の際には、発生当日から会内に災害対策本部を設置し、岩手、宮城、福島、茨城の各県に日本医師会災害医療チーム(JMAT)を派遣した他、被災地の声に基づき政府に対して被災地復興に向けた協力を要請するなど、先頭に立って被災地の医療支援、被災者への救援活動を強力に展開した。
 更に、同年には医療関係団体と共に「被災者健康支援連絡協議会」を立ち上げ、継続的な被災者の健康の維持・管理に努めた。
 平成29年に旭日重光章を受章している。
 なお、後日にお別れの会を開催する予定となっている。

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