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平成30年(2018年)6月5日(火) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

米国小児科学会発行『Bright Futuresポケットガイド第4版』の日本語版が完成

定例記者会見 5月16日

 温泉川梅代常任理事は、米国小児科学会が発行している健診ガイドライン『Bright Futures ポケットガイド第4版』の日本語版が完成したことを報告した。
 『Bright Futures』は、子どもや青年を身体・心理・社会的に捉え、支援することを目的として、米国の乳児、小児、青年のための個別健康相談(健診)において活用されているもので、出生から21歳までの子どもの月齢・年齢層に応じ、受診時に確認すべきポイントや質問例、診察すべき項目などが簡潔にまとめられている。
 日本語版については、日医が米国小児科学会から翻訳権を得て作成したもので、保護者へのガイダンス及び質問例、子ども本人へのガイダンス及び質問例を見やすく記載している。日医の会員専用ホームページ(メンバーズルーム)に3年間の期間限定で掲載する。
 同常任理事は、「子どもや青年の健康を守り、増進させるために、本人とその家族の心理・社会面を含めた問題を把握し、支援していく上で有用となる具体的な項目や質問事項が記載されている」と説明。内容は、健康に影響する社会的要因、身体発育と発達、こころの健康等に関するものであり、日本の健診の中で不十分であると考えられる思春期についても取り上げているとして「早期思春期(11~14歳時)の受診」の項目を紹介した。
 ただし、米国とは社会・文化が異なることから、必ずしも日本の事情には適さない項目があると注意を促しつつ、「これからのわが国の子どもや青年、その家族を支援するために役立つ事項が数多く記載されている」として、かかりつけ医に活用されることに期待を寄せた。

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