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平成30年(2018年)10月11日(木) / 「日医君」だより / プレスリリース

『JMA Journal』創刊について

 羽鳥裕常任理事は10月10日の定例記者会見で、日医が日本医学会の協力の下、検討・準備を進めてきた英文医学総合ジャーナル『JMA Journal』を9月28日に創刊したことを報告した。

 同常任理事は、創刊号には、山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長・教授による「人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術の臨床への応用」についてのレビュー論文をはじめ、日本のトップの研究者らの論文が10本掲載されていることを紹介。創刊号と来年3月発行予定の次号については、冊子での発行も行うこと、また、都道府県医師会をはじめ、全国の医学部、大学病院、臨床研修指定病院、研究機関等に寄贈した他、アイスランドのレイキャビクで開催された世界医師会総会において、各国の医師会にも配布したことを報告した。

 また、『JMA Journal』は、ウェブサイトより無料で全文を読むことができ、現状は投稿料や購読料を徴収しないとした。対象領域は、臨床医学、基礎医学、公衆衛生学など、医学に関する全領域の研究論文を扱うとともに、医療政策やオピニオン等の投稿も幅広く受け付ける―こと等の方針を示した。

 その上で、「オンラインファースト」を導入していることから、研究結果が速やかに公表されることを説明するとともに、「国際社会で広く共有されるジャーナルに成長させていくことを目指している。日本国内はもちろん、世界中から優れた研究結果を『JMA Journal』へ投稿してもらえるよう、広報にご協力頂きたい」と述べた。

 その後の記者との質疑の中で、本雑誌に対する評価を問われた横倉会長は、「山中教授をはじめ日本のトップの研究者の投稿が掲載されるなど、良いスタートを切ることができた」とした上で、「世界中の優れた論文を広めるためにも、『JMA Journal』ができるだけ国際的に評価の高い雑誌になって欲しい」と期待を寄せた。

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