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令和2年(2020年)1月24日(金) / 「日医君」だより

新型コロナウイルスに関連した肺炎の感染拡大を受け、引き続きの協力を要請

 新型コロナウイルスに関連した肺炎の感染が中国を中心に拡大していることを受けて、釜萢敏常任理事は1月24日、日医会員に対して、万が一に備えた対応への協力を呼び掛けた。

 同常任理事は、新型コロナウイルスに関連した感染症に関するWHOによる助言が、日本時間24日の未明に出されたことに触れ、その中では今回の感染症について、「ヒト―ヒト感染の発生が確認されたこと」「一つの医療機関で感染拡大があったこと」「患者のうち25%が重症であったこと」「感染源は不明であること」「ヒト―ヒト感染の程度については未だ不明であること」が重要な要素とされていると説明。

 また、日本を含む全ての加盟国に対しては、1.封じ込めのために、積極的なサーベイランス、早期発見、患者の個室管理、適切な管理、接触者の健康観察等を含む対策を実施し、WHOにデータを共有すること、2.ヒトへの感染を減らすこと、二次感染及び国際的拡大を防ぐために、関係機関と連携すること等に重点を置くこと、3.WHOの渡航勧告(手洗いの徹底やマスクの着用など一般的な感染症対策を行うこと、海外渡航の制限はしないこと)に従うこと―が求められているとした。

 その上で、同常任理事は、日医会員に対して、「日医でも更なる感染の拡大など、万が一の事態が起きた場合に迅速な対応が行えるよう、国と協力して準備を進めるとともに、先生方への情報提供にも努めて参る所存です。先生方におかれましても、日医の他、厚生労働省、国立感染症研究所のサイト等を通じて最新の情報をご参照頂くなど、引き続きのご協力をお願いしたい」としている。

新型コロナウイルス関連感染症(日本医師会)

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