閉じる

令和2年(2020年)6月26日(金) / 「日医君」だより / プレスリリース

第Ⅹ次生涯教育推進委員会答申 「新しい世代に主眼を置いた生涯教育制度の円滑な運用と環境整備」について

 羽鳥裕常任理事は、6月24日の定例記者会見で、生涯教育推進委員会が会長諮問「新しい世代に主眼を置いた生涯教育制度の円滑な運用と環境整備」について答申を取りまとめ、6月18日に長谷川仁志委員長(秋田大学医学部教授)から横倉会長に提出したとして、その概要を説明した。

 本答申は、(1)はじめに、(2)デジタル教育の推進を日本医師会から、(3)アクティブラーニング企画の拡充、(4)新しい世代に向けた日医生涯教育カリキュラム・目標等の改定、(5)おわりに―から構成されている。

 (1)では、次世代の社会への責任を果たすべく、いかにして生涯教育の運営と環境整備を実現していくかについて議論したことを説明。(2)では、デジタル教育の推進のために、これまでのTV番組型教材に加え、さまざまなタイプの教材を制作していくとともに、日医以外の各種団体等が制作した教材の査読を行う体制を会内に整備し、査読を経た教材を採用していくなどe-ラーニングコンテンツを充実していく必要があるとしている他、日医生涯教育制度における単位取得状況やe-ラーニングの状況の他、海外の事例等についても記されている。

 (3)では、新しい医学教育とシームレスに繋がる生涯教育という点で実践的な講習会が重要となる観点から、アクティブラーニング企画の充実のために、国で開催されている実践的なセミナーの単位申請を促進することや、インターネット検索データベースの活用を単位認定すること、(4)では、新しい生涯教育制度の制度設計を検討するに当たり、現状の日医生涯教育カリキュラム2016の具体的な修正と将来的な目標単位数―などについて提案されている。

 最後に同常任理事は、「デジタル教育やシームレスなアクティブラーニングの拡充等、本答申内容の実現に向けて日本医師会としても対応するとともに、更なる検討を来期の委員会に期待したい」と述べた。

戻る

シェア

ページトップへ

閉じる