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令和2年(2020年)12月5日(土) / 日医ニュース

室伏スポーツ庁長官と会談

室伏スポーツ庁長官と会談

室伏スポーツ庁長官と会談

 中川俊男会長は11月13日、日本医師会館を訪れた室伏広治スポーツ庁長官と、羽鳥裕・長島公之両常任理事同席の下に会談を行い、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ感染症)の影響が長期化する中で、健康二次被害を防ぐため、運動習慣を広めていく必要性を確認した。
 会談の冒頭、室伏長官は、日本医師会からスポーツ庁への日頃の協力に謝辞を述べた上で、日本医師会の協力の下、スポーツ庁が制作したリーフレット「Withコロナ時代に運動不足による健康二次被害を予防するために」が完成したことを報告。「コロナ感染症禍にあって、特に高齢者を中心に発生している悪影響と健康二次被害を予防するために、安全な環境での運動実施を促進するために制作したものである」と説明した。
 その内容については、「健康二次被害を防止するために、コロナ感染症を正しく恐れ、適度に体を動かすことや、バランスの取れた食事を心掛ける等により自己免疫力を高めることを勧め、運動習慣のない人に向け、具体的な運動方法が紹介されている」とした他、高齢者に対して、(1)外出回数や他人との交流機会の減少等のセルフチェック、(2)身体活動の低下が筋肉量の低下を招き、要介護状態になりやすいフレイルやロコモティブシンドロームにつながりやすくなる、(3)他人との交流機会減少が認知機能の低下につながる―こと等を理解し、コロナ感染症の予防対策を取った上で、外出や運動の実践、地域のコミュニティに参加することを呼び掛けるものになっているとした。
 また、会談では、コロナ感染症が蔓延する中で、若年層では逆に運動機会が増えていることが話題にのぼった。
 室伏長官が「運動を習慣化することを広めるためにも良い機会だと考えている。このリーフレットが広く運動習慣の指針となるよう協力をお願いしたい」と述べたのに対して、中川会長は賛意を示し、両者が引き続き協力していくことを確認した。

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