釜萢敏常任理事は2月25日の定例記者会見で、3月1日から実施される予定の「子ども予防接種週間」について報告した。
同常任理事は、「子ども予防接種週間」が平成15年度より行われているものであり、その目的は、子どもが入園・入学を目前に控えた3月に、保護者の予防接種への関心を高め、未接種の予防接種への気付きを促すことで、入園・入学前に予防接種を完了してもらうことにあると説明。18回目となる今年度は3月1日(月)から7日(日)までの期間、日本医師会、日本小児科医会、厚生労働省の主催、文部科学省及び健やか親子21推進協議会の後援により実施予定であるとした。
また、同事業の具体的な内容に関しては、各都道府県医師会等に、ワクチンや接種スケジュール等、予防接種に関するさまざまな相談に対応してもらう他、夜間や土日しか時間の取れない保護者の子どもがスムーズに接種を受けられるよう、接種機会を増やす体制構築を進めることを考えていると説明。
また、マスメディアを通じた広報活動、予防接種に関する啓発活動など、地域の実情に合った予防接種に関する啓発取り組みを企画・実施しているとし、マスコミ各社に対して、同事業の趣旨の理解と広報活動への協力を求めた。
その他、同常任理事は、現在、新型コロナウイルス感染症が蔓延していることにより、保護者が医療機関の受診を控えたり、予防接種を受けに行くことに懸念を抱いていることを危惧。「日本医師会で発行している『みんなで安心マーク』を掲示している医療機関はしっかり院内感染対策を取っているので、この機会に、安心して予防接種を受けてもらいたい」と強調した。
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