衆参両議院で10月4日に行われた総理大臣の指名選挙により、岸田文雄自民党総裁が第100代総理大臣に選出され、同日に岸田新内閣が発足したことを受けて、中川俊男会長は早速10月8日に今村聡・松原謙二・猪口雄二各副会長と共に財務省を訪れ、鈴木俊一財務大臣と初会談を行った。
会談の中で、中川会長は大臣就任への祝意を伝えた上で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う医療機関の窮状について説明。「これまでにもさまざまなご支援を頂いたが、小児科、耳鼻科を始めとして医療機関の経営は極めて厳しい状況にある」として、更なる支援を求めた。
これに対して、鈴木財務大臣は一定の理解を示した上で、来年度予算の編成方針に対する自身の考えを説明。「財政は厳しい状況にあるが、必要なものにはメリハリをつけて手当てしていきたい」とし、その中でも、新型コロナウイルス感染症対策を最優先課題に掲げ、具体的には、(1)次の感染拡大に備えた医療提供体制の確保に向けた財政的な支援、(2)コロナの感染拡大で経済的に影響を受けた人への支援―をしていく意向を示した。
なお、中川会長は岸田総理には、総理に指名される前の10月1日に国会議員、官僚以外の民間人としては初めて会談し、今後のコロナ対策について意見交換を行った。
問い合わせ先
日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)