キッザニア東京に「診療所」パビリオンを期間限定オープン

　日本医師会はこのほど、キッザニア東京に「臨床医」の仕事を体験できる「診療所」パビリオンを期間限定でオープンすることになり、10月18日に初日を迎えた。
　キッザニアは、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができる施設であり、子ども達は、本格的な設備や道具を使って、大人のようにさまざまな仕事やサービスを体験することができるようになっている。

　今回、日本医師会では子ども達に実際に診療行為を疑似体験してもらうことで、そこから始まる包括的で、全人的な医療について知ってもらうとともに、「かかりつけ医」を身近に感じてもらうばかりでなく、その「かかりつけ医」を下支えしているのが日本医師会であることを知ってもらうきっかけとなればと考え、実施したものである。
　期間中パビリオンでは、子ども達に脈拍の確認や聴診器を使って心音の聴診を行う「診療」と、シーネを当て包帯を巻くなどの「応急処置」を体験できるようにした他、日本医師会が発行している「医師資格証」に似せた写真付きのカード（写真下）を成果物として持ち帰ってもらった。

　また、来場者に予防接種の意義を知ってもらうためのクイズラリーも実施し、多くの子ども達が参加した。
　18日には取材会も開催し、松本吉郎会長、角田徹副会長、黒瀨巌常任理事が出席。記者のインタビューに応じた松本会長は、今回の趣旨を説明するとともに、「子ども達が医師と同じように真剣な表情で取り組んでいたことをうれしく感じた。将来、医師になるにしてもいろいろな仕事を知ることは大変意義があり、そうした意味においても、キッザニアは大変良い施設であると考えている。今回の日本医師会のパビリオンでの体験により、一人でも多くのお子さんが医師になりたいと思ってもらえればありがたい」と述べた。