閉じる

令和6年(2024年)2月13日(火) / 「日医君」だより

被災地の現状把握並びに日本医師会災害医療チーム激励のため石川県を訪問

 松本吉郎会長は2月12日、令和6年能登半島地震の被災地の現状を把握するとともに、日本医師会災害医療チーム(JMAT)として医療支援活動を行っている医療従事者を激励することを目的として、石川県を訪問した。

 松本会長はまず、石川県JMAT本部を訪問。JMAT活動の現状や今後の支援のあり方などについて説明を受け、長期的ビジョンに立った支援が必要なことを確認した。

 その後は、安田健二石川県医師会長、上田博石川県医師会副会長、今回のJMAT活動に協力してもらっている金沢大学の和田隆志学長、蒲田敏文附属病院長、金沢医科大学の宮澤克人学長と共に、馳浩知事を表敬訪問した。

 松本会長は、馳知事に対して医療界がこれからも一体・一丸となって被災地支援に当たっていくことを改めて伝えた上で、県南の1.5次避難所、2次避難所に避難されている方々に地元に戻ってもらい、コミュニティを再建してもらうためにも、地域のかかりつけ医機能、地域包括ケアシステムを担う診療所の一刻も早い「復旧」が必要不可欠であることを説明。その実現のためにも、医療への財政支援の重点化とともに、水道の早期の復旧が必要であるとして、その実現に向けた協力を求めた。

 これに対して、馳知事は「避難所から仮設住宅に移ることができたとしても、その地域の医療機関が復旧できなければ、意味がない」として、被災者に地元に戻ってもらうことと、医療機関の復旧を同時に進めていく考えを表明。更に、馳知事は被災地の医療機関に務める看護職員が家族の事情などで離職してしまうことに懸念を示し、(1)医療機関の駐車場などにコンテナハウスや仮設住宅を建設し、看護職員などが住めるようにする、(2)一次的に金沢市内避難している看護職員を市内の医療機関に雇用してもらうとともに、雇用した医療機関から被災地に派遣してもらう-などを考えているとして、協力を求めた。

 また、安田石川県医師会長からは、2次避難所におけるJMATの活動をより円滑に行えるよう、県から発出された有事の際の個人情報の取扱いについて、まだ徹底されていない施設の現状と課題を説明。その上で、再度2次避難所等の受入施設へ徹底を求めたことに対して、馳知事は「避難所で認知症が悪化してしまったり、体調を崩す人もいると聞いている。有事の際は、避難者の生命と健康を最優先に対応すべく、すぐに対処する」と応じた。

 更に、安田石川県医師会長が被災者が地元に戻る際の財政支援を求めたことに対しても一定の理解を示した。

 その後、松本会長らは、いしかわ総合スポーツセンターに設置された1.5次避難所に移動。大阪府医師会や埼玉県医師会のJMATから医療支援やニーズについて説明を受けた松本会長は、日頃の活動に感謝の意を伝えるとともに、「国にその改善を求めていくので、現場で気付いた点があれば、ぜひ、教えて欲しい」と要請した。

 その他、当日、松本会長は2次避難所も訪れ、患児の状況を確認し、患部に処置を行った上で皮膚科専門医として今後注意すべき点などについて、保護者にアドバイスを行った。

戻る

シェア

ページトップへ

閉じる