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令和6年(2024年)4月20日(土) / 日医ニュース

新会員情報管理システムのメリットを説明し積極的な導入を求める

新会員情報管理システムのメリットを説明し積極的な導入を求める

新会員情報管理システムのメリットを説明し積極的な導入を求める

 令和5年度都道府県医師会会員情報担当理事連絡協議会が3月25日、日本医師会館でWEB会議で開催された。
 長島公之常任理事の司会で開会。冒頭、あいさつした松本吉郎会長は、都道府県・郡市区等医師会と協力し、さまざまな施策を行ってきたことで、昨年12月1日時点の日本医師会会員数が前年比約2100人増の17万5933人となったことに改めて感謝の言葉を述べた。その上でその組織強化施策の一つである新会員情報管理システムの構築について触れ、「このシステムを多くの医師会に導入・利用してもらうことで、組織強化がより一層推進していくものと期待している」とその導入の意義を強調した。
 当日の議事は、(1)連絡協議会の趣旨、(2)新会員情報管理システムの概要と今後の予定―についてであった。
 (1)では、笹本洋一常任理事が、新会員情報管理システム構築の経緯として、①2016年から運用している現行の会員情報システムの老朽化や、年間4万枚以上発生する紙媒体での手続きの煩雑さなどの状況を鑑みて検討を開始した②2023年4月以降には、全国の都道府県医師会並びに郡市区等医師会に、アンケートや対面でのヒアリングを実施し、課題や問題点を整理した上で、システム構築ベンダーを選定した―ことなどを概説。その上で、2023年12月より開始した新システム構築プロジェクトについては「全医師会共通の取り組みとして認識して欲しい」と述べた。
 (2)では、長島常任理事より、新会員情報管理システムの名前が「MAMIS(マミス:Medical Association Member Information System)」に決まったことが報告されるとともに、その概要と今後の導入スケジュールについての説明がなされた。
 MAMISについては、システム内に三層構造(地域によっては四層構造)を実現することで、①医師自らが「Myページ」で登録情報を管理し、異動等のWEB手続きが可能になる②各医師会は所属会員の登録情報の管理と申請をタイムリーに把握できる―といったメリットがあるとともに、会員や事務局へのサポートのためコールセンターを設置する予定であることや、将来的に医師資格証との連携も視野に入れていることを説明した。
 また、2025年3月頃追加予定の研修管理機能に関しては、非会員も含めた医師が日本医師会の研修制度を利用することを想定し、「Myページから会員・非会員が受講可能な研修会を選択した上で、申し込みを可能とする」「取得単位・受講履歴が確認できる」「日医生涯教育認定証や学習単位取得証が発行できる」「認定産業医・認定健康スポーツ医・かかりつけ医等の新規申請・更新申請の手続きが可能になる」など、さまざまな手続きが簡素化されるメリットを強調した。
 今後のスケジュールに関しては、本年夏頃に一部の医師会に先行導入した後、体制を整えつつ、10月末頃に正式公開し、希望する医師会への導入を開始。来年3月末までにそれらの医師会への導入とデータの移行を完了する予定であることを明らかにするとともに、複数回実施予定の説明会への参加や、現行の複写式の届け出用紙の配布を本年度後半までに停止することを要請。「新会員情報管理システムは都道府県医師会を始め、郡市区等全ての医師会が導入することで初めて業務効率化が実現するものであり、積極的な導入をお願いしたい」と述べた。
 その後は、事前に都道府県医師会から寄せられた質問に対する回答及び参加者との質疑応答を行い、最後に、角田徹副会長が昨年春に実施したアンケートを始めとするさまざまな協力に改めて感謝の意を述べた上で、「MAMIS」の積極的な利用と導入に対する理解を求め、協議会は終了となった。

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