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令和6年(2024年)7月5日(金) / 日医ニュース

公衆衛生委員会答申「健(検)診情報の活用に向けた課題と方策」

令和4・5年度会内委員会答申・報告書(全文は日本医師会ホームページ「メンバーズルーム」に掲載)

公衆衛生委員会答申「健(検)診情報の活用に向けた課題と方策」

公衆衛生委員会答申「健(検)診情報の活用に向けた課題と方策」

 公衆衛生委員会はこのほど、松本吉郎会長からの諮問「健(検)診情報の活用に向けた課題と方策」に対する答申を取りまとめ、久米川啓委員長(香川県医師会長)より松本会長に提出した。
 「Ⅰ.健(検)診情報一元化の整理」では、日本医師会が、生涯保健事業の推進による健康寿命の延伸には、一生涯を通じたデータが反映される仕組みが必要であると主張していることを紹介。「一元化の定義」「一次利用と二次利用」「精度管理」「利用する健診情報と活用の条件」などについても言及されている。
 「Ⅱ.健(検)診情報の一次利用」では、一次利用として健診情報を利活用することにより、個人は自身の健康と医療に積極的に参加し、より効果的なケアを受けることができること、また、医療機関は、患者に高品質なケアを提供でき、医療システム全体の効率性の向上が期待されることなどが課題と方策と共にまとめられている。
 「Ⅲ.健(検)診情報の二次利用」では、医療ビッグデータの活用について種々の問題点も整理しながら、その課題と方策について触れられている。
 「まとめ」では、EHRとPHRを連携することは、国民一人一人の疾病予防・健康増進に寄与するばかりでなく、安心・安全で質の高い医療につながることも期待されると指摘。また、EHR、PHRいずれの利活用においても、情報漏えいの点検が必要であるとするとともに、健康情報を入手し、理解して健康行動につなげられるよう、患者自身がデジタルリテラシーやヘルスリテラシーを向上させること、その際にはかかりつけ医が常に関与して的確なアドバイスを提供することが求められるとしている。

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